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ルナシェード 1

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StockSnap / Pixabay

その青年は駅の前のスクランブル交差点の前の
西郷さんの銅像の前で、たくさんの人に囲まれ
叫んでいた。

”スマホはいりませんか、神様からのメッセージが
聞こえるスマホです”

でも、人々は忙しかった、仕事が終わり家に帰る人、
これから夜の仕事に行く人。その顔は、無表情、
少しの怒り、あるいは無気力、作り笑顔、自己
主張、自己顕示そこには自然な笑顔はなかった。
なんだかそこにいる人達はブラックホールのように
とても暗かった。

”スマホはいりませんか、神様からのメッセージが
聞こえるスマホです。値段はたったの100円です。”

そのスマホはみためは古いサムソンのスマホのようだった。
でも、サムソンのスマホではなかった。何もメーカ名らしきもの
は何もみあたらなかった。青年の古い黄色いショルダーバッグ
の中にはそのスマホがいっぱい入っていた。

青年はホームレスで、仕事もなく、公園のベンチで
寝ていた。その日は、食べ残しの弁当を3つとおにぎり
3個をコンビニのゴミ箱でみつけたラッキーな日だった。
手持ちのお金でビールも買った。
その日は幸せな気持ちで、公園のベンチで眠ること
ができた。
それは、まだ太陽が姿をあらわす前の早朝のこと
だった。青年はふと何かの気配に目がさめた。
目をあけると、そこには不思議な人影が立って
いた。暗闇の中で、ぼんやりと光る人影。
大きな2つのオレンジ色の目が暗闇の中で
目立っていた。

”こんにちは、これあげる”
その人影が話しかけた。何か不思議な金属のような声だった。
”え、いったい誰、まだ寝てるんだけど”
”こんにちは、これあげる”
その不思議な人影は、ベンチからおきあがった青年に
古い黄色いショルダーバッグをさしだした。
”え、何。これを僕にくれるの。”
”こんにちは、これあげる”
青年は受け取った古い黄色いショルダーバッグの
中をみた。中には、小さなスマホのようなものが
たくさん、30ぐらい入っていた。
”これを僕にただでくれるの。怪しいな、なにか悪いこと
たくらんでない。”
”説明、読んで、さようなら”
そう言うと、不思議な人影は、暗闇の中に溶けるように
消えてしまった。青年は、受け取った古い黄色いショルダーバッグ
を抱きかかえたまま、しばらく暗闇の中で立っていた。

青年は再び不思議な古い黄色いショルダーバッグ
を抱きかかえたまま眠ることにした。
朝、小鳥たちの声が聞こえるころ、青年は目を覚ました。
そして、自分が古い黄色いショルダーバッグを抱きしめている
ことに驚いた。夢ではなかったのだ。中をみてみるとたしかに
古い小さなスマホのようなものがたくさん入っていた。
そして、ノートの切れはしのような紙に、メッセージが書かれて
いることに気がついた。

”おはようございます。”
まわりに人がいないのに、人の声が聞こえた。
”え、どこにいるの? 誰?”
”その紙のメッセージはとても重要なので何度も読んでくださいね。”
”誰、どうして誰もいないのに声が聞こえるんだ”
”それは、昨夜、あなたが寝てる間に脳にチップをうめこんだから
です。私は未来の人工知能です。”
”え、未来の人工知能って。
いよいよ、僕は頭がおかしくなってしまったのかな?”
”おちついてください。混乱しないでください。
あなたには重要な使命があるのです”

そこで、声は消えた。
背年は古い黄色いショルダーバッグの中に
入っていた、紙を読んでみた。

続く

 

Comfreak / Pixabay

 

 







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